iScience報告 腸内細菌の「メッセージ」にパーキンソン病で変化
フィンランド・オウル大学の研究チームが、パーキンソン病では腸内細菌が体へ送る「メッセージ」に変化が起きている可能性を報告しました。研究では患者20人と健康な人19人の便を分析。腸内細菌が放出する「細胞外小胞」と呼ばれる微小な粒子を調べたところ、患者ではその数が多く、平均サイズも大きいことが分かりました。さらに、小胞に含まれる細菌由来タンパク質の構成にも違いが確認されました。
細胞外小胞は、タンパク質や脂質、核酸などを運び、細菌と人の細胞との情報伝達に関わると考えられています。これまでの腸内細菌研究では「どの菌が多いか、少ないか」が主に調べられてきましたが、今回の研究は「細菌が何を送り出しているのか」に目を向けた点が特徴です。将来、小胞の数や大きさ、含まれる物質の特徴がパーキンソン病のバイオマーカーや、新たな治療標的につながる可能性もあります。ただし対象者は39人と少なく、今回の結果だけで腸内細菌の変化が発症や進行の原因だとは判断できません。今後、より大規模で長期的な研究によって、こうした小胞が腸や免疫、神経細胞に実際にどのような影響を与えるのかを確かめる必要があります。
詳しい内容は元記事をご覧ください
出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
この記事をシェア
パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン
知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。