パーキンソン病の症状
パーキンソン病は、脳の神経細胞が少しずつ弱っていくことで、体の動きやさまざまな働きに影響を及ぼす病気です。特に、ドパミンという神経伝達物質を作る細胞が減少することによって、特徴的な症状が現れます。
✓監修 池中 建介・大阪大学 神経内科学講座主な症状
パーキンソン病の症状は、大きく「運動症状」と「非運動症状」に分けられます。
運動症状(体の動きに関する症状)全4項目
動作が遅くなる(無動・寡動)
歩く、字を書く、服を着るなどの動作がゆっくりになったり、スムーズにできなくなったりします。これはパーキンソン病の中心的な症状です。
手足の震え(静止時振戦)
何もしていないときに手が震えることが多く、物を取ろうとするときではなく、じっとしているときに震えるのが特徴です。
筋肉や関節のこわばり(筋強剛・筋固縮)
体が硬くなり、思うように動かしにくくなります。
バランスがとりにくくなる(姿勢反射障害)
転びやすくなったり、歩き出すときに足がすくむような動き(すくみ足)が出たりします。この症状は初期にはあまり見られず、病気が進行するにつれて現れることが多いです。
非運動症状(体の動き以外の症状)全4項目
便秘や排尿のトラブル
自律神経の働きが低下し、便秘がちになったり、頻尿になったりすることがよくあります。
睡眠障害
夜中に目が覚めやすい、悪夢を見る、寝ている間に手足を大きく動かしてしまう(レム睡眠行動障害)といった症状がみられます。
気分の落ち込みや不安
うつ症状や意欲の低下がみられることがあります。
においを感じにくくなる
病気の初期に、においを感じにくくなることがあります。これは運動症状よりも先に出ることが多いとされています。
パーキンソン病の症状の現れ方には個人差があり、すべての症状が一度に出るわけではありません。適切な治療やリハビリを受けることで、症状を軽減しながら生活を続けることができます。
医療監修 池中 建介/大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
この記事をシェア
あわせて読みたい基礎知識
パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン
知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。