新しい血液サラサラ薬、認知機能低下が緩やかになる可能性
スウェーデンの研究チームが、アルツハイマー病と心房細動の両方がある7,308人の医療データを分析しました。対象者の平均年齢は82.6歳で、新しいタイプの抗凝固薬「NOAC」、従来から使われるワルファリン、抗凝固薬を使用しないグループを比較しました。その結果、NOACを使用していた人では、記憶や判断力などを評価するMMSEの低下が年間約0.2点分緩やかでした。NOAC群では死亡や脳卒中、血栓、骨折のリスクも低い傾向が確認されました。研究者は、血栓による小さな脳損傷を減らし、脳への血流を保つことが認知機能に関係している可能性を指摘しています。
ただし、今回の研究は薬を無作為に割り当てる臨床試験ではなく、実際の診療記録を調べた観察研究です。NOACそのものがアルツハイマー病の進行を遅らせたとは断定できません。また、抗凝固薬には出血などのリスクがあり、認知機能を守る目的で自己判断で使用する薬ではありません。それでも、心臓や血管の状態と脳の健康が密接につながっていることを改めて示す研究といえます。高齢者では複数の病気を抱えることも多いため、一つの症状だけでなく全身の状態を考えながら治療を選ぶ視点が、健康と生活の質を支えるうえで重要です。
詳しい内容は元記事をご覧ください
出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
この記事をシェア
パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン
知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。