パーキンソン病の脳に備わる保護機能を発見 新たな治療への期待
パーキンソン病で傷つきやすい神経細胞に、細胞自身を守ろうとする仕組みがある可能性が明らかになりました。英国のバーミンガム大学とニューカッスル大学の研究チームが、学術誌「Brain」に発表しました。
研究者は、亡くなった患者から提供された脳組織を使い、脳幹にある神経細胞を一つずつ分析しました。対象は、睡眠や認知機能、歩行などに関係する「アセチルコリン」を作る細胞です。その結果、細胞内でエネルギーを生み出すミトコンドリアのDNAに、広い範囲の損傷が見つかりました。
一方、傷んだミトコンドリアの処理に関わる遺伝子「PINK1」の活動が高まっていました。この反応は、診断後の生存期間が長かった人の神経細胞で特に目立ったといいます。
パーキンソン病の研究では、震えや動作の遅さに関わるドーパミン神経が注目されがちです。しかし、歩行の不安定さや睡眠、認知機能の変化などには、別の神経細胞も関係しています。今回の発見は、こうした症状の背景を理解する新たな手がかりです。
ただし、PINK1の働きを高めれば病気の進行を抑えられると証明されたわけではありません。今後の研究で、脳が持つ保護機能を治療に生かせるかが注目されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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