少し速く歩く運動でフレイル改善か 高齢者施設で検証
高齢になるにつれて体力や回復力が低下する「フレイル」に対し、少し負荷の高い歩行運動が改善につながる可能性が報告されました。研究チームは14の高齢者施設で数カ月間の歩行プログラムを実施。参加者は前向きや後ろ向きに歩くなど同様の課題に取り組みましたが、一方のグループには最大心拍数の70%を超える強度を目標に、より速く歩くよう促しました。その結果、フレイル評価の少なくとも1項目が改善した割合は、高強度歩行群で約70%、ゆっくり歩く群では46%でした。
研究期間中に報告された転倒は1件で、研究者は適切に管理された環境であれば、高齢者でもある程度強度を上げた運動に取り組める可能性があるとしています。一方、高強度群では途中で参加をやめた人が多く、結果を一般の高齢者全体へそのまま当てはめることには注意が必要です。
フレイルは単なる「年齢による衰え」ではなく、転倒や感染などをきっかけに健康状態が大きく悪化しやすくなる状態です。歩行速度も評価項目の一つですが、速く歩けば誰でも改善するという意味ではありません。特にパーキンソン病などで歩行やバランスに不安がある場合は、無理に速度を上げると転倒につながる可能性があります。自分の状態に合った運動強度を専門家と確認しながら、継続して体を動かすことが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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