脳への弱い電気刺激で意欲改善か パーキンソン病の小規模研究
韓国の高麗大学安山病院の研究チームが、パーキンソン病に伴う抑うつや不安、アパシーと呼ばれる意欲低下に対し、手術を必要としない脳刺激「経頭蓋直流電気刺激(tDCS)」の可能性を調べました。抑うつ症状のある患者20人に週3回、計10回の刺激を行ったところ、抑うつの評価は約54%、不安は約38%、アパシーは約25%改善し、運動症状も約35%改善したと報告されています。
参加者にはスマートバンドも装着してもらい、歩数や睡眠など日常生活の様子を測定しました。その結果、治療後には日中の自発的な身体活動が増加し、とくにアパシーの改善が大きい人ほど活動量が増える傾向がみられました。
パーキンソン病では震えや動作の遅さだけでなく、「何かを始めようという気持ちが起きにくい」アパシーも生活に大きく影響します。本人の努力不足と誤解されやすく、抑うつとも区別が難しい症状ですが、今回の結果は意欲そのものへの働きかけが生活の活動性を高める可能性を示しています。また、診察室での評価だけでなく、ウェアラブル機器で実生活の変化を確認した点も注目されます。
ただし対象は20人と少なく、現時点でtDCSの効果が確立したわけではありません。今後は偽刺激と比較する大規模な試験や長期的な効果、安全性の確認が必要です。新しい治療法として期待する一方、まだ初期段階の研究として受け止めることが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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