腸内細菌を整えると症状改善?パーキンソン病研究が前進
パーキンソン病では、震えなどが現れるかなり前から便秘などの症状がみられることがあり、腸と脳の関係が研究されています。名古屋大学の西脇寛氏らが2024年に発表した研究では、パーキンソン病の人の腸内細菌で、ビタミンB2とB7を作る経路が低下している可能性が示されました。これに伴って短鎖脂肪酸やポリアミンが減り、腸の粘液層やバリア機能に影響する可能性も指摘されています。さらにベルギーと中国の臨床試験では、健康な提供者の便から腸内細菌を移す「便微生物移植」を受けた患者で、運動症状や便秘の改善を示す結果が報告されました。
腸内環境を変えることでパーキンソン病の症状に影響を与えられる可能性は、患者さんにとって興味深い研究です。特に便秘は身近な非運動症状でもあり、腸から病気の仕組みを探る研究は今後さらに重要になると考えられます。ただし、今回紹介された臨床試験は規模がまだ小さく、便微生物移植がパーキンソン病の進行を遅らせる治療として確立したわけではありません。また、ビタミンB2やB7についても自己判断で大量に摂取すれば治療になるという意味ではありません。今後、どのような腸内細菌や代謝物が重要なのか、誰に効果が期待できるのかを確認する大規模な研究が必要です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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