握力と歩く力の低下で心血管リスク約1.9倍 韓国の高齢者を追跡
年齢を重ねたとき、筋肉の量だけでなく「握る力」や「歩く力」の変化にも注意することが大切です。韓国疾病管理庁の国立保健研究院は、65歳以上の2,997人を対象に、平均約9年半にわたって心血管疾患や死亡との関係を追跡しました。握力と身体機能がともに低下した「機能的サルコペニア」の人では、どちらも正常な人に比べ、心血管疾患のリスクが1.92倍、死亡リスクが1.45倍でした。さらに、約4年後の再調査にも参加した1,990人を分析すると、新たにサルコペニアになった人は、正常な状態を維持した人より心血管疾患のリスクが1.56倍、死亡リスクが1.67倍高くなっていました。
注目したいのは、サルコペニアが改善した人では、心血管疾患や死亡との統計的に有意な関連が確認されなかった点です。今回の研究は観察研究のため、筋力低下そのものが心血管疾患を引き起こすと断定することはできませんが、筋力や移動能力の変化を早めに捉える意義を示しています。パーキンソン病では動作の遅さや歩行の難しさから活動量が減り、筋力低下につながることもあります。無理のない歩行や筋力・バランス運動を続けながら、握力や立ち上がり、歩く速さなど日常の変化にも目を向けることが、長く動ける体を守る一つの手がかりになりそうです。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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