AIで抗体を細胞内へ パーキンソン病の新治療につながる可能性
英エセックス大学を中心とする国際研究チームが、抗体を細胞の中でも働けるように改変する新しい方法を開発しました。通常の抗体は細胞外で働きますが、研究チームは抗体の小さな断片の電気的な性質に注目。AIを使ったタンパク質設計を組み合わせ、672種類の抗体を細胞内で安定して働く「イントラボディ」に作り替えました。これらはパーキンソン病やアルツハイマー病、ハンチントン病、運動ニューロン病などに関係するタンパク質を細胞内で捉えられると報告されています。研究成果はNature Communicationsに掲載されました。
パーキンソン病などの神経変性疾患では、神経細胞の内部で起きるタンパク質の異常が重要な研究対象になっています。今回の技術のポイントは、これまで細胞内では使いにくかった抗体を、病気に関係するタンパク質へ直接近づける可能性を広げたことです。すぐに患者さんが使える治療法ではなく、現段階では基礎研究ですが、既に世界中で作られている多数の抗体を新しい研究や創薬に再利用できる可能性もあります。さらに遺伝子治療などと組み合わせることで、将来は神経細胞内の特定の分子だけを狙う治療戦略へ発展することが期待されます。研究チームは今回作製した分子を他の研究者にも公開する予定です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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