むずむず脚と睡眠時無呼吸、パーキンソン病の早期サインか
睡眠中や就寝前に現れる身近な症状が、パーキンソン病などの脳疾患を早く知る手がかりになる可能性が報告されました。2026年に「Alzheimer's & Dementia」で発表された研究では、UK Biobankのデータを使い、睡眠障害と診断された中高年約3万人と、睡眠障害のない約14万7000人を比較しました。その結果、何らかの睡眠障害がある人では神経変性疾患の発症リスクが32%高く、特にむずむず脚症候群では、その後パーキンソン病と診断されるリスクが約2倍でした。睡眠時無呼吸でも、パーキンソン病のリスクが37%高いという関連がみられました。
むずむず脚症候群は、安静時に脚を動かしたくなる不快な感覚が現れ、夜間に強くなりやすい病気です。研究者は、鉄の働きやドーパミン神経系の変化がパーキンソン病との共通点になる可能性を指摘しています。一方、睡眠時無呼吸では睡眠中に低酸素状態が繰り返されるため、血管や脳への負担との関係が考えられています。
ただし今回の研究は観察研究であり、むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸がパーキンソン病を直接引き起こすことや、睡眠障害を治療すれば発症を防げることを示したものではありません。それでも、運動症状が現れる前から睡眠に変化がみられる可能性は、早期発見を考えるうえで重要です。夜間の脚の不快感、強いいびき、睡眠中の呼吸停止、日中の強い眠気などが続く場合は、単なる睡眠不足と決めつけず医療機関へ相談することが、睡眠と脳の健康を守る第一歩になります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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