脳の炎症を抑える新薬に期待 パーキンソン病進行抑制へ
パーキンソン病の進行を遅らせる可能性がある新しい治療薬「SNT-4728」の研究結果が報告されました。
この薬は脳内の炎症を抑えることを目的として開発された飲み薬で、免疫機能全体を抑制するのではなく、有害な炎症だけを選択的に弱める仕組みを持っています。
今回の第2相試験では、「孤発性レム睡眠行動障害(iRBD)」の患者41人が対象となりました。iRBDは、眠っている間に夢の内容に合わせて叫んだり手足を動かしたりする病気で、15年以内に約7割の人がパーキンソン病やレビー小体型認知症などの神経変性疾患を発症するとされています。
試験では参加者の4分の3が3か月間にわたり毎日SNT-4728を服用しました。その結果、30人中20人で脳の被殻と呼ばれる部位の炎症が減少していることが脳画像検査で確認されました。被殻は動作の遅れや筋肉のこわばり、震えなど、パーキンソン病の運動症状に深く関わる領域です。
現在のパーキンソン病治療薬は症状を改善することはできますが、病気そのものの進行を止めることはできません。そのため、症状が現れる前の段階で脳内炎症に介入する今回のアプローチは大きな注目を集めています。
研究チームは今後、より長期間の試験を行い、炎症を抑えることが実際に発症予防や進行抑制につながるかを検証する予定です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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