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新酵素標的が示すパーキンソン病治療の可能性

パーキンソン病は世界で1000万人以上が影響を受ける神経変性疾患ですが、現在の治療は主に症状を和らげることが中心で、神経細胞そのものの減少を止める方法はまだ確立されていません。

米国のケース・ウェスタン・リザーブ大学やUniversity Hospitalsなどの研究チームは、免疫系の酵素「15-PGDH」に注目しました。研究では、この酵素がパーキンソン病患者の脳や複数のマウスモデルで異常に増加していることを確認しました。

研究チームは15-PGDHを遺伝学的、または薬剤によって抑制したところ、脳内の酸化ストレスが改善し、神経炎症やドーパミン神経細胞の死滅、運動障害が大きく減少したと報告しています。さらに、炎症に関わるリポカリン2やインターロイキン1β、活性酸素を生み出すNox2などの働きも低下しました。

注目されるのは、この効果がパーキンソン病の原因物質とされるαシヌクレインの蓄積量を減らさなくても得られた点です。つまり、異常タンパク質を直接除去しなくても、脳が受けるダメージや炎症反応を抑えることで神経を守れる可能性が示されました。

また、15-PGDH阻害薬「MF-300」はすでに第1相臨床試験で安全性が確認されており、他の病気向けに開発された薬をパーキンソン病へ転用する道も期待されています。

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出典

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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