パーキンソン病と診断されても、長く元気に過ごせるのか?
パーキンソン病と診断されても、多くの方が自分らしい生活を続けています。元気に過ごすことを支える4つの柱と、診断直後の今から始められることを、具体的にお伝えします。
✓監修 池中 建介・大阪大学 神経内科学講座診断を受けた直後は、これからの生活がどうなるのか、見当もつかないかもしれません。仕事は、趣味は、家族との時間は——不安が次々と浮かんでくると思います。
この記事では、「元気に過ごす」ことを支えるものは何か、そして今日から何を始められるかを、具体的にお伝えします。寿命そのものの見通しについては「パーキンソン病と寿命 — 「あと何年」ではなく、これからの時間の話」でご説明しています。
結論:診断後も、自分らしい生活を続けている方は大勢います
パーキンソン病は、治療を受けながら長く付き合っていく病気です。診断されたあとも、仕事を続けている方、旅行を楽しんでいる方、趣味や地域の活動を続けている方が大勢いらっしゃいます。
もちろん、症状との付き合い方を工夫する必要は出てきます。ただ、それは「できなくなる」ということとは違います。
「元気に過ごす」を支える4つの柱
1. 治療を続けること
いちばんの土台は、治療を続けることです。適切な薬物治療を続けている方のほうが、運動症状を長く維持できることが知られています。ですから、薬が効いていると感じられる時期でも、自己判断で量を変えたり中断したりしないでください。効き方や副作用で気になることがあれば、我慢せずに主治医へ伝えることが、結果的に長く元気に過ごすことにつながります。
2. 体を動かすこと
運動を続けることは、運動機能を保つうえで良い影響があることがわかってきています。大切なのは「続けられること」です。毎日30分の散歩でも、テレビを見ながらのストレッチでも構いません。
→ パーキンソン病の症状を和らげるために適度な運動は必要か?
3. 食事と睡眠のリズムを整えること
パーキンソン病では、便秘や睡眠の乱れといった、運動以外の症状が現れることがあります。決まった時間に食事をとる、寝る時間を一定にするなど、生活のリズムを整えることが、こうした症状の負担を減らすことにつながります。
4. 人とのつながりを保つこと
症状が気になって外出や人付き合いを控えるようになると、体を動かす機会も、気持ちの張りも減ってしまいます。無理のない範囲で、これまでの人間関係や活動を続けることを大切にしてください。
気持ちが沈む日があっても、おかしくありません
パーキンソン病では、ドパミンの低下に伴い、気分の落ち込みや不安が症状のひとつとして現れることがあります。「気持ちの持ちようの問題」ではありません。つらさが続くときは、そのことも診察で主治医に伝えてください。相談できる窓口もあります。
診断直後の今から、始められること
- 毎日の服薬を、決まったタイミングで続ける習慣をつくる
- 無理なく続けられる運動を、1つだけ決めてみる
- 起きる時間・寝る時間をなるべく一定にする
- 気になることをメモしておき、次の診察で主治医に伝える
どれも小さなことですが、続けることに意味があります。一度にすべてを始める必要はありません。
まとめ
- 診断後も、自分らしい生活を続けている方は大勢います
- 支えとなるのは、治療の継続・運動・生活リズム・人とのつながりの4つです
- 気持ちの落ち込みも症状のひとつ。我慢せず主治医に伝えてください
- 小さなことを1つずつ。一度にすべてを始める必要はありません
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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