パーキンソン病と診断されても、長く元気に過ごせるのか?
結論:適切な治療と生活の工夫を取り入れれば、
パーキンソン病と診断されても長く元気に過ごすことは可能です。
パーキンソン病は進行性の病気ですが、症状の進行はゆっくりで、薬やリハビリ、生活習慣の改善によって「できること」を長く維持できます。「病気と共に生きる」意識を持ち、前向きに過ごすことが大切です。
パーキンソン病は、すぐに寝たきりになる病気ではありません。できることを増やし、病気と共に前向きに生きることが可能です。
✓監修 池中 建介・大阪大学 神経内科学講座パーキンソン病と診断された後も、病気と向き合いながら元気に過ごすためのポイントを知ることが大切です。
早期治療を開始し、適切な薬を継続する
薬は、パーキンソン病の症状を抑え、生活の質(QOL)を向上させる役割を果たします。適切な治療を続けることで、「できること」を長く維持することが可能です。
薬のポイント
- レボドパ(L-ドーパ):運動症状を改善し、生活の質を向上させる主な薬
- ドパミンアゴニスト:若年発症の方に適した薬で、ドパミンの働きを補う
- MAO-B阻害薬・COMT阻害薬:レボドパの効果を延ばし、症状の波を抑える
適度な運動を継続する
パーキンソン病の進行を遅らせるには、運動がとても重要です。運動をすることで、筋力を維持し、体の動きをスムーズにすることができます。
おすすめの運動
- ウォーキング(1日20〜30分)→ 転倒防止&体力維持
- ヨガ・ストレッチ:筋肉のこわばりを防ぐ
- ダンス(タンゴ・ワルツ):リズム運動が歩行改善に効果的
- 太極拳:バランス感覚を鍛える
食生活に気をつける
パーキンソン病の症状を軽減し、薬の効果を最大限に活かすためには、食事の工夫が重要です。
生活の質を向上させる食事のポイント
- たんぱく質の摂取タイミングを工夫する(レボドパと同時に摂ると吸収が悪くなるため、朝・昼は軽めに、夜にしっかり摂取)
- 便秘対策として食物繊維を多く含む食品を摂る(野菜・きのこ・海藻)
- 骨を丈夫にするためにカルシウム・ビタミンDを摂取(乳製品・魚・きのこ類)
良い睡眠を確保する
パーキンソン病では、睡眠障害(不眠・中途覚醒・レム睡眠行動障害)が起こることが多いです。良い睡眠は、日中の活動を支えるためにとても大切です。
良い睡眠をとるための工夫
- 夜遅くのカフェイン摂取を控える
- 寝る前にスマホやテレビを見すぎない(ブルーライトを避ける)
- 日中に適度な運動をして、夜に自然な眠気を誘う
家族や友人とのつながりを大切にする
パーキンソン病の方は、気分の落ち込み(うつ症状)を感じることがあります。社会とのつながりを持ち続けることが、前向きに過ごすために重要です。
社会とのつながりを維持する方法
- 患者会(全国パーキンソン病友の会など)に参加する
- 趣味や楽しめる活動を続ける(手芸、読書、ガーデニングなど)
- 家族や友人との会話の時間を意識的に作る
パーキンソン病と診断されても、長く元気に過ごすために大切なことは以下の通りです。
- 適切な治療を受け、薬を正しく服用する
- 運動を継続し、体の動きを維持する
- バランスの取れた食事を心がける
- 睡眠の質を向上させる工夫をする
- 社会とのつながりを保ち、孤立しないようにする
「病気だから」と諦めず、できることを増やす努力を続けることが大切です。
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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