洗浄用化学物質TCEとパーキンソン病リスクに関連か
パーキンソン病の発症には、年齢や遺伝的要因だけでなく、環境中の化学物質も関係する可能性が研究されています。その一つがトリクロロエチレン(TCE)です。TCEは金属部品の洗浄やドライクリーニングなどに長年利用されてきた有機溶剤で、University of Rochesterのレイ・ドーシー(Ray Dorsey)氏らは、過去の疫学研究や実験研究、TCEへの曝露後にパーキンソン病を発症した7人の事例を検討しました。
TCEは職場で直接吸い込むだけでなく、工業施設などから土壌や地下水へ漏れ、気体となって周辺の建物内へ侵入する「土壌ガス」の経路でも曝露する可能性があります。過去に使用された土地では、汚染が長期間残ることも指摘されています。
環境要因の研究が重要なのは、遺伝子とは異なり、曝露を減らすことで将来の発症リスクを下げられる可能性があるためです。職場での安全管理や汚染された土地・地下水の浄化は、パーキンソン病との関係が最終的にどの程度確認されるかにかかわらず、有害化学物質への曝露を減らす公衆衛生対策として意味があります。ただし、今回紹介された7人の事例は因果関係を証明するものではありません。TCEに触れた経験があるからといってパーキンソン病を発症すると決まるわけでもなく、リスクは曝露量や期間、遺伝的背景など複数の要因を含めて考える必要があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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