「おへそのにおい」に病気の手がかり?PD検査へ基礎研究
パーキンソン病では、皮膚から出る「におい」の成分に特徴がある可能性が以前から研究されています。きっかけの一つは、鋭い嗅覚を持つジョイ・ミルン(Joy Milne)さんが、夫の診断より約12年前から体臭の変化に気づいていたことでした。今回、ドイツのFraunhofer Instituteの研究チームは、健康な人とパーキンソン病、軽度認知障害、COVID-19の人を合わせた24人を対象に、鼻、耳の周辺、へそからサンプルを採取しました。
研究では、体から放出される揮発性有機化合物「VOC」をレーザー光音響分光法で分析しました。その結果、鼻とへそのサンプルでグループ間の違いが比較的捉えやすく、パーキンソン病の一部の参加者を2週間後に再検査しても、似たパターンが確認されたとしています。
体の表面から簡単に採取できる物質で病気の特徴を捉えられれば、将来、負担の少ない検査につながる可能性があります。ただし、今回の研究はわずか24人を対象とした初期段階の研究です。年齢によって体臭やVOCの構成が変化する影響もあり、病気そのものによる違いかどうかを判断するには、年齢をそろえた大規模な検証が必要です。「へそのにおいを嗅げばパーキンソン病が分かる」という研究ではなく、化学成分を精密に測定するバイオマーカー研究として理解することが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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