涙でパーキンソン病を調べる 早期診断へ広がる研究
涙に含まれる微量な物質から、パーキンソン病などを調べる研究が広がっています。涙には脂質、タンパク質、イオン、代謝物などが含まれ、分析技術の進歩によって現在では6700種類以上のタンパク質が確認されています。パーキンソン病では、ミュンヘン工科大学病院のパウル・リンゴール(Paul Lingor)氏らが超高感度のSIMOAという技術を利用し、患者の涙に含まれるαシヌクレインが病気のない人より有意に多いことを報告しています。紙片などで採取できる涙は、血液や脳脊髄液に比べて患者の負担を抑えられる可能性があります。
涙による検査が実用化されれば、将来は腰椎穿刺など負担の大きい検査を減らせる可能性があります。さらに研究者は、涙を継続的に分析できるスマートコンタクトレンズの開発も進めています。ただし、パーキンソン病について涙のαシヌクレインを測れば診断できるという段階ではありません。涙の採取や保存方法にも研究施設ごとの差があり、Tear Research Networkでは手順の標準化が進められています。多数の患者を対象に感度や特異度、他の神経疾患との違いを確認する必要があり、現時点では将来の低負担な診断法を目指す研究として捉えることが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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