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パーキンソン病の治療や介護に関する医療費助成制度や公的支援

パーキンソン病は「指定難病」に該当し、医療費助成や介護サービスなどの支援を受けることができます。病気の進行度に応じて、さまざまな公的支援を活用することが重要です。なお、各制度の対象条件・金額・上限などは、法改正や年度によって変わることがあります。最新の正確な情報は、必ず各窓口や公式サイトでご確認ください。

監修 池中 建介・大阪大学 神経内科学講座
医療費助成制度

特定医療費(指定難病)助成制度

パーキンソン病は「指定難病」の対象で、医療費助成を受けることができます。一定の条件を満たせば、自己負担額が軽減されます。

対象者
  • ホーン・ヤール重症度分類3度以上で、生活機能障害度2度以上などの条件を満たす方が対象です。
  • 医療費が一定額以上かかっている場合など、重症度以外の条件で対象となることもあります(軽症高額該当など)。
※ 他の公費による医療給付を受けている場合は対象とならないことがあります。
受けられる支援
所得などに応じて、自己負担額の上限が定められています。パーキンソン病診療にかかる入院・外来・薬代などが対象。
申請方法
居住地域の「保健所」「市区町村の福祉課」で申請。医師の診断書が必要(指定医のみが記載可能)。毎年更新が必要。

ホーン・ヤール重症度3度以上などの条件があるため、ご自身が該当するかは指定医にご相談ください。

高額療養費制度

1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合、その超過分が払い戻される制度です。パーキンソン病の治療費が高額になる場合に活用できます。

受けられる支援
自己負担額が一定額を超えた分が還付される(所得に応じて上限が異なる)。特定医療費助成と併用可能。
申請方法
加入している健康保険(国保・社保など)に申請。

事前に「限度額適用認定証」を申請しておけば、病院窓口での支払いが軽減されます。

障害者医療費助成制度

パーキンソン病の症状が進行し、障害者手帳を取得した場合、医療費の助成が受けられます。

受けられる支援
自己負担額の軽減または無料化(自治体ごとに異なる)。通院・入院・薬代の補助。
申請方法
市区町村の福祉課で申請(地域によって内容が異なるため要確認)。

障害者手帳(身体障害者手帳)を取得すると、医療費の負担軽減だけでなく、福祉サービスも受けやすくなります。

介護に関する支援

介護保険制度

パーキンソン病が進行し、日常生活に支障が出た場合、介護保険サービスが利用できます。

受けられる支援
  • 訪問介護(ヘルパー派遣) → 食事や着替えのサポート
  • デイサービス(通所介護) → リハビリやレクリエーション
  • 訪問リハビリ → 理学療法士による自宅でのリハビリ
  • 福祉用具のレンタル・購入補助(手すり、歩行器、車いすなど)
  • 住宅改修費の補助(手すり設置、段差解消など)
申請方法
市区町村の「介護保険課」や「地域包括支援センター」に相談。要介護認定(要支援1〜要介護5)を受ける必要あり。

介護保険は通常65歳以降が対象ですが、パーキンソン病は40歳以上65歳未満でも対象になる場合があるので、相談してみましょう。

障害者手帳(身体障害者手帳)の取得

パーキンソン病の症状が進行し、歩行や日常生活に支障が出た場合、身体障害者手帳を取得できます。

受けられる支援
  • 医療費助成(障害者医療費助成制度)
  • タクシー・バス・電車の運賃割引
  • 公共施設の利用料減免
  • 障害年金の受給資格(2級以上)
申請方法
市区町村の福祉課で申請(指定医の診断書が必要)。

手帳を取得すると生活の面で受けられる支援が広がるので、症状が進んだら申請を検討しましょう。

経済的な支援

障害年金

働くことが難しくなった場合、「障害年金」を受給できる可能性があります。

受けられる支援
障害基礎年金(国民年金加入者向け)/障害厚生年金(厚生年金加入者向け)
申請方法
年金事務所または市区町村の年金窓口で相談。身体障害者手帳がなくても申請できる場合があります。

仕事を続けることが難しくなったら、早めにご相談ください。

どの制度が使えるか分からないとき

「どの制度が利用できるのか分からない」場合は、市区町村の福祉課や難病相談支援センターに相談するとスムーズです。


まとめ

パーキンソン病の治療や介護に関する公的支援には、次のようなものがあります。

医療費助成

  • 特定医療費(指定難病)助成制度:ヤール重症度3度以上などの条件で申請可能
  • 高額療養費制度:1ヶ月の医療費が一定額を超えたら払い戻し
  • 障害者医療費助成制度:身体障害者手帳を取得すると助成あり

介護支援

  • 介護保険制度:訪問介護、デイサービス、住宅改修など
  • 身体障害者手帳:移動支援・医療費補助・交通費割引など

経済的支援

  • 障害年金:仕事が難しくなったら申請を検討
医療監修 池中 建介/大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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