PDニュース 新着

喫煙とパーキンソン病の謎 一酸化炭素が新たな手がかり

喫煙者ではパーキンソン病の発症率が低い傾向が以前から報告されています。その理由を探る研究で、新たに「一酸化炭素」が手がかりとして注目されています。英オックスフォード大学などの研究チームが50万人以上を調べたところ、喫煙経験のない人でも、呼気中の一酸化炭素濃度が高いほどパーキンソン病の発症リスクが低い傾向がみられました。

一酸化炭素は高濃度では中毒を起こす有毒ガスですが、体内でもごく少量つくられています。研究者は、低濃度の一酸化炭素が酸化ストレスや炎症などに関わり、ドーパミンをつくる神経細胞に影響する可能性を検討しています。一方、ニコチンや、ドーパミンを分解するMAO-Bに作用するたばこ由来成分など、別の要因を候補とする研究もあります。

ここで最も重要なのは、「喫煙すればパーキンソン病を予防できる」という意味ではないことです。今回の研究は観察された関連を示したもので、一酸化炭素が発症を防いだという因果関係は証明していません。喫煙にはがんや心血管疾患など重大な健康リスクがあり、一酸化炭素を意図的に吸うことも危険です。

研究の目的は、喫煙を勧めることではなく、この不思議な関連の背景にある仕組みだけを切り離し、安全な予防法や治療標的につなげることです。また、発症リスクを下げる仕組みと、すでに発症したパーキンソン病の進行を遅らせる仕組みは同じとは限らず、今後の臨床研究による確認が必要です。

詳しい内容は元記事をご覧ください

出典

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

この記事をシェア

パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン

知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。

App Store Google Play
診断されたばかりの方へ 診断されたばかりの方はこちら。見通し・治療・制度の情報を、読む順にご案内します。