ホヤの脂質成分に脳を守る可能性 老齢マウスで確認
アジアで食材として利用されるホヤに多く含まれる「プラズマローゲン」という脂質が、脳の老化に関係する可能性が研究されています。研究チームは老齢マウスにプラズマローゲンを与え、学習・記憶能力や脳内の神経細胞の状態を調べました。
水迷路を使った実験では、摂取した老齢マウスが、摂取していないマウスより早く目的の場所を見つけられるようになりました。脳を調べると、神経細胞間で情報を伝えるシナプスが増え、状態も良好だったほか、脳内の炎症が少なくなっていました。研究者は、神経やシナプスの成長に関わる分子、細胞膜の性質、腸内細菌と脳を結ぶ「腸脳相関」などが関係する可能性を考えています。
プラズマローゲンは人の脳、心臓、免疫細胞にも多く存在し、加齢に伴って減少する傾向があります。パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患でも低値が報告されています。ただし、患者で少ないという事実だけでは、補充すれば病気を改善できることを意味しません。
今回の結果は老齢マウスで確認されたもので、人がホヤを多く食べたりプラズマローゲンのサプリメントを摂取したりすれば、脳が若返るという証拠はありません。パーキンソン病の予防・治療効果も確立していないため、現在の治療の代わりに考えず、人を対象とした有効性や安全性の研究を待つことが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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