肺疾患の新薬候補で「生物学的年齢」低下 効果は未確定
AIを活用して開発された肺線維症の新薬候補レンタサーチブ(rentosertib)に、生物学的年齢を示す指標を低下させる可能性が報告されました。Nature Biotechnologyに発表された研究では、特発性肺線維症の患者42人を12週間解析し、血液中のタンパク質から年齢を推定する6種類の「老化時計」を使って変化を調べました。
薬を投与された患者では、複数の指標が平均3~4年、最大6年ほど若い方向へ変化しました。特に30mgを1日2回投与した患者で4週間後に大きな変化がみられました。また、5万5000人以上のUK Biobankのデータと比較すると、加齢時とは反対方向に変化する血液タンパク質も確認されました。
ただし、研究者自身が「初期の探索的研究」と強調しています。対象者は全員が肺線維症患者で、この病気自体が老化時計に使われるタンパク質へ影響します。そのため、薬が老化を直接遅らせたのか、肺の病状改善に伴って指標が変化したのかは分かりません。寿命や健康寿命が延びることも証明されていません。
レンタサーチブは現在も治験段階で、中国では肺線維症患者300人以上を対象とする1年間の第3相試験が進められています。健康な人への抗老化薬として承認されたものではありません。老化時計の数値だけで「若返り」と判断せず、長期的な健康状態や安全性まで確認する研究が必要です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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