腸内細菌からパーキンソン病治療へ FMT研究を投資支援
北海道大学とベンチャーキャピタルの15th Rockが組成したファンドが、腸内細菌を利用した新しい医療を開発するメタジェンセラピューティクスに出資しました。同社は大学発の研究成果を基盤に、「腸内細菌叢移植(FMT)」を医療として実用化する研究を進めています。
FMTは、健康な人の便に含まれる腸内細菌を患者の腸へ移し、乱れた腸内細菌叢のバランスを整えることを目指す方法です。同社は潰瘍性大腸炎や消化器がんに加え、パーキンソン病への応用研究にも取り組んでいます。2026年5月には、潰瘍性大腸炎を対象としたFMT医薬品の治験を開始しています。
パーキンソン病では近年、便秘などの消化器症状や腸内細菌の変化と病気との関係を調べる研究が世界で進んでいます。腸と脳が互いに影響する「腸脳相関」は、新しい治療法を探る研究テーマの一つです。そのため、腸内環境へ働きかけるFMTにも関心が集まっています。
ただし、今回発表されたのは企業への出資であり、FMTによるパーキンソン病の治療効果が臨床試験で確認されたというニュースではありません。腸内細菌には個人差があり、安全性や長期的な効果、どのような患者に適するのかなど、検証すべき課題があります。自己流で腸内細菌を移植するような行為は避け、今後の正式な臨床研究の結果を見守ることが重要です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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