絵を描く動きをAIで分析 パーキンソン病判別に新研究
絵を描くときの手の動きをAIで分析し、パーキンソン病を見分ける手がかりにする研究が報告されました。インドの研究チームは、過去にブラジルで集められたパーキンソン病患者31人と健常者35人、計66人のデータを使用しました。参加者はセンサーを備えたスマートペンで渦巻きとミアンダーと呼ばれる連続線を描いています。
AIが分析したのは、完成した絵の上手さではありません。線の乱れや形に加え、描く速度、筆圧、ペンの傾き、加速度など、描いている最中の細かな動きを複数のディープラーニングモデルで解析しました。その結果、患者と健常者の判別精度はミアンダーで98.95%、渦巻きで97.73%だったとしています。
パーキンソン病では、字が次第に小さくなる「小字症」など、書字に変化が現れることがあります。人の目では気づきにくい動作の特徴をセンサーとAIで数値化できれば、将来、身体への負担が少ない評価方法につながる可能性があります。
一方、「99%近い精度」という数字は慎重に受け止める必要があります。対象は66人と少なく、健常者の平均年齢は約44歳、患者は約58歳と差があり、AIが病気と年齢による変化をどこまで区別できたかは十分確認されていません。字や絵の変化だけでパーキンソン病を自己判断できるわけでもありません。今回の成果は診断法が完成したという報告ではなく、より大規模で年齢などの条件をそろえた研究につなげるための初期的な成果として注目されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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