便からパーキンソン病の進行度を推定へ 新マーカー発見
パーキンソン病の進行度を、便に含まれる腸内細菌の遺伝子から推定できる可能性が示されました。藤田医科大学の研究グループが注目したのは、腸内細菌Akkermansiaが腸の粘液に含まれるシアル酸を利用する際に重要な「nanAkk」という遺伝子です。研究成果は「Journal of Parkinson’s Disease」に掲載されました。
研究では、パーキンソン病患者59人と、年齢や性別を合わせた健常者65人の便を解析しました。その結果、患者ではnanAkk量が有意に多く、さらに運動症状の重症度を示すHYステージが進むにつれて増加していました。特にステージ4~5の進行期では、ステージ1~3の早期・中期より高い値を示しました。年齢、性別、薬剤量などを統計的に調整した後も、この関連は維持されました。
注目されるのは、比較的身近な「便」から病気の状態を捉えようとしている点です。現在の網羅的な腸内細菌解析は費用や時間がかかりますが、今回使われたqPCR法は特定の遺伝子を数時間で測定でき、将来的にはより簡便な評価方法につながる可能性があります。
ただし、今回の研究だけでnanAkkがパーキンソン病の進行を引き起こすと証明されたわけではありません。また、現在の診察に代わって進行度や将来の進行速度を判定できる検査でもありません。今後はより多くの患者を対象に、同じ人を長期間追跡する研究が必要です。便から病気の変化を捉えられるようになれば、患者の負担が少ない新たなバイオマーカーとして期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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