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血液で認知低下を捉えられるか パーキンソン病で検証

アルツハイマー病の早期変化を捉える血液バイオマーカーとして研究が進む「リン酸化タウ217(p-tau217)」が、パーキンソン病の認知機能低下にも役立つかを調べた研究が「Movement Disorders」に発表されました。対象は認知症のないパーキンソン病患者165人と健康な58人です。

認知機能を詳しく調べると、患者群では健康な人に比べ、注意・作業記憶、実行機能、記憶、言語、視空間認知などで成績が低い傾向が確認されました。しかし血液中のp-tau217濃度は患者群が平均0.116pg/mL、健康群が0.122pg/mLで、明確な差は認められませんでした。個別の認知機能との関連も、複数の検定を考慮すると有意ではありませんでした。

この結果から、アルツハイマー病で有望な血液マーカーが、そのままパーキンソン病の認知機能評価にも使えるとは限らないことが分かります。パーキンソン病に伴う認知機能の変化には、アルツハイマー病に関連する変化だけでなく、パーキンソン病特有の仕組みも関係している可能性があります。

今回の研究は一時点で比較したもので、脳内のアミロイドやタウをPETで確認していないなどの限界もあります。現段階ではp-tau217の数値だけで「認知機能が低下している」「将来認知症になる」と判断することはできません。物忘れだけでなく、注意力や段取り、空間の把握など日常生活で気になる変化があれば、主治医に伝え、必要に応じて認知機能検査などを組み合わせて評価することが大切です。

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出典

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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