高血圧が招く歩行障害 パーキンソン病とは異なる「脳血管性」に注意
高血圧によって脳の細い血管が長期間傷つくと、パーキンソン病に似た運動症状を示す「脳血管性パーキンソン症候群」につながることがあります。脳深部の細い血管が詰まって小さな脳梗塞が繰り返されたり、白質が傷ついたりすることで、運動を調整する神経回路に障害が起こります。
特徴的なのは、上半身より下半身に症状が強く出やすいことです。歩幅が小さくなる小刻み歩行や、歩き始めに足が出にくいすくみ足、バランス障害などがみられ、認知機能の低下や尿失禁を伴う場合もあります。ドパミンを作る神経細胞の減少を中心とする一般的なパーキンソン病とは原因が異なります。
患者や家族にとって大切なのは、「パーキンソン病に似た症状=すべてパーキンソン病」とは限らないことです。原因が脳血管障害であれば、高血圧や糖尿病などの管理、薬の適切な服用、リハビリなどが重要になります。特に高血圧は自覚症状が乏しいまま脳血管へ負担をかけるため、日頃から血圧を確認し適切に管理することが予防につながります。
年齢とともに歩幅が小さくなった、足が出にくくなった、転びやすくなったといった変化を単なる老化と決めつけないことも大切です。症状が続く場合には脳神経内科などを受診し、原因を確認することが適切な治療や転倒予防への第一歩になります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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