世界初の承認から本承認へ iPS細胞治療は正念場に
京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製を発表してから20年がたち、再生医療は研究室から実際の医療へと進み始めています。大きな節目となったのが2026年3月です。住友ファーマが開発したパーキンソン病治療用の「アムシェプリ」と、クオリプスの重症心不全向け心筋シート「リハート」が、iPS細胞を利用した再生医療製品として世界で初めて条件・期限付き承認を受けました。パーキンソン病では、iPS細胞から作った神経のもとになる細胞を脳に移植し、失われたドーパミン神経の働きを補うことを目指します。
ただし、今回の承認は治療法が完成したことを意味するものではありません。毎日新聞は、対象となった症例がまだ少なく、いわば「仮免許」の段階だと伝えています。今後さらに治療例を積み重ね、有効性と安全性を確認し、本承認につなげる必要があります。これまで条件・期限付き承認から本承認に移行した再生医療製品がない点にも注意が必要です。それでも、長年「将来の治療」として語られてきたiPS細胞技術が、患者に届く医療として動き始めた意義は大きいといえます。期待を急いで確定的な効果と受け取らず、今後蓄積される治療成績を丁寧に見ていくことが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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