神経への電気刺激で慢性疾患を治療 パーキンソン病でも研究進む
薬だけではなく、神経に電気刺激を与えることで慢性疾患を治療する「生体電子医療」が広がり始めています。NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版が紹介したのは、米国でFDAの承認を受けた関節リウマチ向けの医療機器です。首に小型装置を埋め込み、脳と内臓を結ぶ迷走神経に短い電気パルスを送り、炎症を制御する神経回路を働かせます。長年強い痛みに悩んでいた60歳の女性は、治療開始から数カ月後、歩行器を使わず近所を散歩できるまでになったと紹介されています。
神経への電気刺激は新しい発想だけではありません。パーキンソン病では、脳の特定部位を刺激する脳深部刺激療法(DBS)がすでに治療に使われています。てんかんやうつ病、脳卒中後のリハビリでも電気刺激が活用されてきました。注目したいのは、こうした技術がさらに小型化され、体への負担を抑えながら幅広い病気に応用されようとしている点です。現在は慢性的な痛み、パーキンソン病、過活動膀胱、クローン病などでも研究や治験が進められています。すべての患者に効果があると決まったわけではありませんが、薬が十分に効かない場合や副作用が問題になる場合に、神経回路そのものを調整する治療が新たな選択肢となる可能性があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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