「体の年齢」は何を測っている?老化時計の仕組みを解明
実年齢が同じでも、体の衰え方には大きな個人差があります。こうした「生物学的年齢」を推定する方法として研究されているのが、DNAに付く化学的な目印「メチル化」を調べるエピジェネティック時計です。南カリフォルニア大学などの研究チームは、米国の3,227人の血液を使い、代表的な5種類の老化時計と遺伝子の働きを比較しました。その結果、それぞれの時計は同じ老化を測っているのではなく、エネルギー代謝、細胞の成長、免疫の活性化、炎症など異なる生物学的変化を捉えていました。一方で、免疫、代謝、細胞間の情報伝達といった共通点も確認されました。
研究チームはさらに、遺伝子がどの程度働いているかを利用した新しい「TAGS」という老化指標を開発しました。この指標は、フレイルや歩行速度、心疾患、糖尿病、肺疾患、死亡などを、従来のエピジェネティック時計より正確に予測できる場合がありました。こうした研究が進めば、単に「体が何歳相当か」を示すだけでなく、どの機能が加齢の影響を受けているのかを詳しく理解できる可能性があります。ただし、現時点で老化時計だけを使って個人の将来の病気を確定したり、治療法を決めたりできる段階ではありません。将来、健康状態の変化を早く捉え、健康寿命を支える研究への活用が期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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