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ミトコンドリアの老化を左右する脂質を発見 若返り研究に新たな手がかり

細胞のエネルギー産生を担うミトコンドリアが年齢とともに衰える仕組みについて、新たな手がかりが報告されました。ドイツのLeibniz Institute on Agingなどの研究チームは、細胞膜を構成する脂質の一つ「ホスファチジルコリン」に注目しました。健康な細胞では、この脂質がミトコンドリアの形やネットワークを柔軟に保ち、必要に応じてエネルギーを効率よく届ける働きを支えているといいます。ところが加齢に伴って量が減少すると、この柔軟性が失われ、代謝やエピジェネティックな変化を伴いながら細胞機能が低下する可能性が示されました。

注目されるのは、この変化が完全に一方向とは限らない点です。寿命が2~3週間ほどの線虫にコリンやホスファチジルコリンを与えた実験では、数日後にミトコンドリアが若い状態に近づく変化が確認されました。ただし、これは人がコリンを多く摂れば若返るという意味ではありません。人で同じ効果や安全性が確認された段階ではなく、サプリメントによる老化防止を勧める根拠にもなりません。それでも、加齢による細胞機能の低下には修正できる部分がある可能性を示したことは、健康寿命を延ばす研究にとって興味深い成果です。今後、人の老化や加齢に関連する病気にどこまで応用できるのか、慎重な検証が期待されます。

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本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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