内臓脂肪を減らすことが脳を守る鍵に 運動で神経炎症を抑える可能性
東北大学加齢医学研究所の川島隆太(Takashi Kawashima)教授は、近年の研究成果をもとに、運動習慣が脳の健康維持に重要な役割を果たす可能性を紹介しました。ストレスが続くと脳では慢性的な神経炎症が起こり、疲労感が強まるだけでなく、認知症やパーキンソン病、うつ病など神経変性疾患の発症にも関わることが分かってきています。
順天堂大学の研究では、運動できる環境で飼育した高血圧モデルのラットでは、脳内の炎症細胞の広がりが抑えられました。また、米ワシントン大学の研究では、40〜60歳の肥満傾向のある人を調べた結果、内臓脂肪が多い人ほどアルツハイマー病で早期に変化が現れる「楔前部」の脳皮質に異常がみられ、平均50歳頃から脳の変化が始まる可能性が示されました。
これらの研究は、内臓脂肪を減らし、日常的な運動を続けることが脳への炎症を抑え、将来の認知症や神経疾患のリスク低減につながる可能性を示しています。ただし、パーキンソン病の予防効果については研究が進められている段階であり、確実な予防法として確立されたものではありません。
毎日の散歩や軽い筋力トレーニングなど、無理なく続けられる運動を生活に取り入れることは、パーキンソン病のある人にとっても体力や歩行機能の維持に役立つことが知られています。脳と体の健康を守るためにも、中年期から継続できる生活習慣づくりを意識することが大切です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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