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神経を守る新標的「15-PGDH」発見

パーキンソン病では、運動症状が現れる前から脳の神経細胞が徐々に失われていきます。しかし現在の治療は症状を和らげることが中心で、神経細胞の減少そのものを止める方法はまだありません。

米国のUniversity Hospitals、ケース・ウェスタン・リザーブ大学、ルイス・ストークス退役軍人医療センターの研究チームは、免疫系の酵素「15-PGDH」がパーキンソン病患者の脳や動物モデルで異常に増えていることを発見しました。

研究では、この酵素を薬や遺伝子操作によって抑えると、脳内の酸化ストレスが改善し、神経炎症やドーパミン神経細胞の死滅、運動障害が大きく軽減されました。特に、炎症を引き起こすインターロイキン1βや活性酸素産生に関わるNox2、神経細胞死を促進するリポカリン2が減少したことが確認されています。

興味深いことに、この効果はパーキンソン病の原因物質と考えられるαシヌクレインの蓄積量を減らさなくても得られました。つまり、異常タンパク質そのものではなく、脳が受ける炎症やダメージ反応を抑えるだけでも神経を守れる可能性が示されたのです。

さらに、15-PGDH阻害薬「MF-300」はすでに第1相臨床試験を終了し、安全性も確認されています。将来的には他疾患向けに開発された薬をパーキンソン病治療へ転用できる可能性があります。

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出典

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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