睡眠6時間以下で認知症リスク3割増か 専門家が警鐘
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は、健康な脳を維持するためには「十分な睡眠時間」と「睡眠の質」の両方が重要だと説明しています。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、高齢者について「8時間以上床に就かないこと」を目安としています。これは長時間ベッドにいることで睡眠が浅くなり、かえって健康リスクが高まる可能性があるためです。一方で、成人には6時間以上、小学生には9〜12時間、中高生には8〜10時間の睡眠が推奨されています。
記事で特に注目されたのは、フランス・パリ大学の研究です。50代から70代を対象にした調査では、1日7時間眠る人が最も認知症リスクが低く、6時間以下の睡眠が続く人では認知症発症リスクが約30%高まることが報告されました。睡眠中には脳内の老廃物であるアミロイドβを排出する仕組みが働いており、睡眠不足によってこの働きが低下することが背景にあると考えられています。
一方で、高齢者が一律に8時間未満でなければならないわけではありません。専門家は「睡眠休養感」、つまり朝起きた時にしっかり休めたと感じられるかどうかを重要な指標として挙げています。
また、平日の睡眠不足を休日の寝だめで補う生活は「社会的時差ぼけ」を招き、体内時計を乱す可能性があります。毎日の起床時間と就寝時間をできるだけ一定に保つことが、脳と体の健康維持につながります。
パーキンソン病では不眠や早朝覚醒、日中の眠気など睡眠の悩みを抱える方も少なくありません。睡眠時間だけにとらわれず、「よく眠れた」という感覚を大切にすることが重要です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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