パーキンソン病患者数は増加も新規発症は大幅増加せず
フランスのSorbonne UniversityとParis Brain Instituteの研究グループは、スウェーデンとフランスの全国データベースを用いて、2003年から2022年までの約20年間におけるパーキンソン病、多発性硬化症(MS)、運動ニューロン病(MND)の患者数や新規発症率、生存期間の変化を調べました。研究成果は学術誌「Neurology」に掲載され、European Academy of Neurology(EAN)Congress 2026でも報告されました。
解析の結果、3つの疾患はいずれも患者数(有病率)が年々増加していました。特にパーキンソン病では患者数は増えているものの、新たに診断される患者数(発症率)は全体として大きく増えておらず、年齢構成を補正するとむしろわずかに減少する傾向も認められました。一方、運動ニューロン病では発症率も緩やかに増加していました。
研究者らは、パーキンソン病患者数が増えている背景には、新規患者の急増というよりも、高齢化や診断技術の向上、治療の進歩による生存期間の変化など、複数の要因が関係している可能性が高いと説明しています。また、パーキンソン病では2003年から2013年までは診断後の平均生存期間が延びたものの、その後はやや短縮する傾向もみられました。
今回の研究は、パーキンソン病そのものが急激に増えているというより、患者さんが社会により多く存在する時代になっていることを示しています。今後は医療だけでなく、リハビリや介護、地域での支援体制を充実させることがますます重要になります。また、患者数の増加に対応するため、早期診断や進行を遅らせる治療法の開発も引き続き求められています。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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