細胞分裂タンパク質に脂質代謝の新たな役割
昭和医科大学の研究グループは、細胞分裂を制御するタンパク質「NEK2A」が、細胞内の脂質(脂肪)の蓄積を調節する新たな働きを持つことを発見しました。研究では、NEK2Aが「SERBP1」を介して脂肪滴関連タンパク質「PLIN2」の発現を調節し、細胞内に蓄えられる脂質量を制御していることをヒト肝細胞で明らかにしました。これまでNEK2Aは細胞分裂に関わるタンパク質として知られていましたが、脂質代謝にも重要な役割を果たすことが初めて示されました。
脂質代謝の異常は、脂肪肝や肥満、糖代謝異常だけでなく、がん細胞の増殖や神経変性疾患とも深く関係すると考えられています。本研究はすぐに新しい治療法へ結び付くものではありませんが、細胞内で脂質がどのように蓄積・調節されるかという基本的な仕組みを理解する重要な一歩となります。パーキンソン病をはじめとする神経変性疾患でも、細胞内の代謝異常やタンパク質の働きの乱れが病態に関与することが分かってきており、このような基礎研究の積み重ねが将来の治療標的の発見につながる可能性があります。患者や家族にとっては直接治療へ結び付くニュースではありませんが、病気の仕組みを理解し、新しい治療法の開発を支える大切な研究成果として今後の発展が期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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