MRIバイオマーカー開発加速 IXICOがパーキンソン研究強化
英国の脳画像解析企業IXICOは、パーキンソン病とアルツハイマー病研究分野で科学顧問体制を強化するとともに、新たなパーキンソン病研究プロジェクトを開始したと発表しました。
今回、アルツハイマー病分野ではジェフリー・カミングス教授(Jeffrey Cummings)とチャールズ・デカルリ教授(Charles DeCarli)が顧問に加わり、パーキンソン病分野ではフランスの著名な神経学者ステファン・ルエリシー教授(Stéphane Lehéricy)が参加します。
さらにIXICOは、フランスのパリ脳研究所(Paris Brain Institute)との共同研究も開始しました。この研究では、パーキンソン病患者の脳内変化を捉える「ニューロメラニン感受性MRI」を用いた画像バイオマーカーの開発を進めます。
ニューロメラニンは黒質のドーパミン神経細胞に存在する色素で、パーキンソン病ではこれらの神経細胞が徐々に失われます。そのため、MRIでニューロメラニンの変化を可視化できれば、病気の進行状況や治療効果を客観的に評価できる可能性があります。
研究ではMRI撮影方法の最適化に加え、IXICOが持つAI画像解析技術を活用し、施設ごとの差を減らしながら再現性の高い評価法の確立を目指しています。こうした画像バイオマーカーが確立されれば、新薬開発における臨床試験の精度向上や期間短縮につながることが期待されています。
また、IXICOの研究者らは、マイケル・J・フォックス財団(The Michael J. Fox Foundation)が主導するMRIアドバイザリー委員会にも参加することになりました。同委員会では、パーキンソン病研究に活用できる定量的MRI指標の標準化や検証が進められています。
現在のパーキンソン病診断は主に症状評価に依存していますが、客観的な画像バイオマーカーの実現は早期診断や治療効果判定を大きく前進させる可能性があります。今回の取り組みは、その実現に向けた重要な一歩として注目されています。
詳しい内容は元記事をご覧ください
出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
この記事をシェア
パーキンソン病とともに生きる毎日を、
生活のリズムから支えるデジタルコンパニオン
知りたい情報をあつめることから、薬・栄養・活動を「その日の時間」に合わせて整えることまで。患者さんとご家族の毎日を支えます。