PDニュース
米国
2026年6月18日
Dialynn Dwyer / Phys.org
音声あり
酸性ナノ粒子が細胞の掃除機能を回復 新たな治療候補に
米シラキュース大学の研究チームは、細胞内の老廃物処理を担う「リソソーム」の働きを回復させる酸性ナノ粒子を開発し、パーキンソン病モデルで神経細胞保護効果を確認しました。症状緩和ではなく病気の根本的な仕組みに働きかける新しい治療戦略として期待されています。
米シラキュース大学の研究チームは、パーキンソン病の原因の一つと考えられている細胞内の「リソソーム機能障害」を改善する酸性ナノ粒子(AcNPs)の研究成果を発表しました。
研究結果は学術誌「Advanced Healthcare Materials」に掲載されました。
リソソームは細胞内の不要なタンパク質や老廃物を分解する“リサイクルセンター”のような役割を担っています。
しかしパーキンソン病では、このリソソームの酸性環境が失われることで働きが低下し、異常なαシヌクレインタンパク質が蓄積して神経細胞が傷つくことが知られています。
研究チームは、細胞内に取り込まれると酸を放出する特殊なナノ粒子を開発しました。
この粒子がリソソーム内部の酸性度を回復させることで、本来の分解機能が再び働き始めます。
実験では、細胞モデルとショウジョウバエのパーキンソン病モデルの両方で、毒性タンパク質の蓄積が減少し、神経…
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