iPS細胞治療が保険適用へ パーキンソン病医療が新段階に
厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は13日、パーキンソン病治療に用いるiPS細胞由来の再生・細胞医薬品「アムシェプリ」を、公的医療保険の適用対象とすることを了承しました。
薬価は患者1人あたり5530万円余りに設定され、2026年5月20日から保険適用が始まります。実際の治療開始は今秋ごろになる見通しです。iPS細胞を用いた再生医療が保険診療として実用化されるのは世界初とみられ、大きな注目を集めています。
パーキンソン病は、脳内でドーパミンを作る神経細胞が減少し、手足の震えや筋肉のこわばり、動作の遅れなどが現れる神経変性疾患です。アムシェプリは、他人由来のiPS細胞から作製した「ドーパミン神経前駆細胞」を患者の脳へ移植する治療法で、失われた神経機能の回復を目指します。
開発したのは大阪市の住友ファーマで、従来の薬物治療で十分な効果が得られない患者が対象となります。費用は高額ですが、日本の高額療養費制度が利用できるため、患者負担は一定額に抑えられる見込みです。
これまでのパーキンソン病治療は「症状を和らげる」ことが中心でした。しかし今回の再生医療は、失われた神経細胞そのものを補う可能性があり、治療の考え方を変える大きな転換点として期待されています。
一方で、長期的な安全性や効果の持続期間については今後も検証が必要です。それでも、長年「夢の医療」と呼ばれてきたiPS細胞治療が現実の医療現場へ進み始めた意味は非常に大きいと言えます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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