女性脳にPD進行を抑える保護機構か
アメリカ・テキサスA&M大学の研究チームが、女性の脳にパーキンソン病の進行を遅らせる可能性がある特有の保護メカニズムを発見したと発表しました。研究成果は「Journal of Neuroscience」に掲載されています。
パーキンソン病は、脳内で多巴胺を作る神経細胞が徐々に失われることで進行する病気です。現在の治療は症状を和らげることが中心で、神経細胞そのものの減少を止める方法は確立されていません。
今回の研究では、神経伝達物質「アセチルコリン」に反応する受容体に注目しました。この受容体はニコチンが作用する場所としても知られていますが、研究チームはニコチンを使わず、遺伝子編集技術によって受容体を増やす方法を採用しました。
その結果、女性モデルでは多巴胺神経細胞の減少が抑えられ、細胞死のサインも減少しました。周囲の脳組織の状態も改善し、神経を守る働きが確認されました。一方で、男性モデルでは同じ効果は見られませんでした。
研究を率いたラーフル・スリニヴァサン(Rahul Srinivasan)准教授は、「神経細胞をより長く生かすことができれば、病気の進行速度を遅らせる可能性がある」と説明しています。また、性別による違いは治療法開発において重要だと強調しました。
パーキンソン病研究では近年、症状を抑えるだけでなく、病気そのものの進行を変える“疾患修飾療法”への期待が高まっています。今回の研究はまだ基礎段階ですが、将来的には患者ごとの特性に合わせた個別化医療につながる可能性があります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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