クジラ由来成分にPD進行抑制の期待
岩手大学などの研究チームは、ヒゲクジラ類の肉に豊富に含まれる成分「バレニン」が、パーキンソン病の進行を抑える可能性があると発表しました。
研究では、パーキンソン病を再現したマウスに13週間にわたり毎日バレニンを投与したところ、異常行動による移動距離が2〜3割抑えられました。さらに、ドーパミン神経細胞の中で、傷ついたミトコンドリアを分解し新しく作り直す仕組みが活性化していたことも確認されました。
パーキンソン病は、脳内でドーパミンを作る神経細胞が減少することで発症します。現在は薬でドーパミンを補う治療が中心で、進行そのものを止める方法はまだ確立されていません。
研究チームによると、バレニンはクジラ肉に多く含まれ、特にイワシクジラでは豚肉の約27倍、鶏肉の約250倍という高い含有量が確認されています。また、熱や体内分解に強い特徴もあるということです。
ただし、今回の結果は動物実験によるものであり、クジラ肉を食べれば病気を防げると証明されたわけではありません。今後は、人での有効性や安全性、脳へ効率的に届ける方法などの検証が必要になります。
それでも、食品由来成分から神経細胞保護につながる可能性が示されたことは、将来の予防研究や新たな治療開発への期待を感じさせる内容です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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