パーキンソン病は「手のふるえ」だけではない

パーキンソン病は、高齢者に多い代表的な神経変性疾患のひとつで、一般には「手のふるえ」のイメージが強い病気です。
しかし実際には、症状の中心は脳の黒質という部位の神経細胞が徐々に失われ、多巴胺という神経伝達物質が不足することで起こる、全身の運動制御障害です。
多巴胺は、脳から筋肉への「動け」という指令をなめらかに伝える潤滑油のような役割を担っており、その量が減ることで動き出しに時間がかかる、動作が小さく遅くなる、表情が乏しくなるなど、さまざまな運動症状が現れます。
多くの人が思い浮かべる静止時の震えは代表的なサインのひとつに過ぎません。
特徴的なのは、安静にしているときに手指が小さな丸薬をこねるように震える「搓丸様震顫」で、緊張した場面や片側の手から始まることも少なくありません。
一方で、より生活に影響が大きいのは、動作が全体的に遅くなる「運動緩慢」です。
歩行が小股になり、足を出しにくくなる、小さな字…

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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