サーカディアン照明で入院患者の転倒が半減

高齢化が進む中、入院患者の転倒事故は医療現場で深刻な課題となっています。
兵庫県の明石仁十病院では、自然光に近い光環境を再現する「サーカディアン照明」を病棟に導入し、その効果を検証しました。
導入前後の患者約400例を比較したところ、転倒発生率は従来の蛍光灯下での15.0%から7.4%に半減。
多変量解析でも転倒の独立した予防因子と認められました。
患者の平均年齢は82歳で、多くが中等度の介助を必要とし、認知機能も低下していました。
基礎疾患には脳卒中やパーキンソン病を持つ例も含まれていました。
転倒リスク因子としては80歳以上の高齢や抗てんかん薬使用が浮かび上がった一方で、サーカディアン照明は人的負担なく効果を発揮する点が評価されました。
研究は観察的で因果関係の特定には限界があるものの、持続的な安全対策としての有効性が期待され、今後はランダム化比較試験や他の介入方法の検討も求められます。

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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