脳の「黒幕」グリア細胞:パーキンソン病など神経変性疾患との関係

かつて脳内で「脇役」とされてきたグリア細胞が、近年の研究で神経伝達や学習、記憶、感情の調整に深く関わる「主役級」の存在であることが明らかになっています。
神経細胞(ニューロン)を支えるだけでなく、栄養供給、老廃物の排出、血液脳関門の維持、炎症応答など多様な機能を担っており、その異常が精神疾患や神経変性疾患の原因となることがわかってきました。
ハーバード大学医学部の根来秀行医師は、代表的なグリア細胞であるアストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトの機能不全が、てんかん、統合失調症、うつ病、そしてパーキンソン病やアルツハイマー病などの進行に深く関与すると述べています。
たとえば、ミクログリアが加齢やストレスによって過剰に活性化されると、神経毒性のあるサイトカインを放出し、神経細胞を死滅させます。
また、オリゴデンドロサイトの障害は多発性硬化症などの脱髄性疾患を引き起こし、神経伝達の障害…

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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