脳ペースメーカーの起源に迫る:倫理を問われた医師の足跡

現代医療で広く使われている「脳ペースメーカー(脳深部刺激療法・DBS)」は、パーキンソン病やジストニア、うつ病などに対する有効な治療手段とされています。
しかし、その起源をたどると、倫理的に深刻な問題を含む過去が浮かび上がります。
1950年代、米テュレーン大学の精神科医ロバート・G・ヒースは、統合失調症の生物学的基盤を解明する研究の一環として、脳に電極を埋め込んで電気刺激を加える実験を実施しました。
彼の代表的な研究には、25人の患者に対して行われた電気的脳刺激実験があり、初期の20人中2人が脳膿瘍で死亡、他にも発作や恐怖反応を起こすなど、多くの問題が生じました。
中でも1972年に行われた、同性愛者の男性に対する「矯正実験」は、快楽中枢への電気刺激と性行為を組み合わせたもので、社会的な非難を浴びました。
翌1973年にはアメリカ精神医学会が同性愛を精神疾患から除外し、時代の転換点を迎え…

本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。

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