パーキンソン病の方が利用できる介護サービスやサポート制度
パーキンソン病の症状が進行すると、日常生活の動作が難しくなることがあります。介護保険制度や障害者福祉制度を活用すると、生活をより快適にするためのサポートが受けられます。なお、各制度・サービスの対象条件や自己負担などは、法改正や年度、お住まいの自治体によって異なることがあります。最新の正確な情報は、各窓口や公式サイトでご確認ください。「できることを増やす」ための支援を活用するのがポイントです。
✓監修 池中 建介・大阪大学 神経内科学講座介護保険制度を活用した介護サービス
パーキンソン病の方が利用できる主な介護保険サービスには、以下のようなものがあります。
訪問介護(ホームヘルパー)
自宅で介護を受けられるサービス。ヘルパーが訪問し、食事・入浴・掃除などをサポートします。
- 食事の準備・配膳(調理は不可、温めや配膳は可能)
- 掃除・洗濯などの家事支援
- 入浴・排せつ・着替えの介助
訪問リハビリ
理学療法士・作業療法士などが自宅でリハビリを指導。歩行訓練やストレッチ、日常生活の訓練を通じて、転倒予防や筋力維持をサポート。
- 歩行訓練(転倒予防)
- 筋力トレーニング(体のこわばり軽減)
- 手のリハビリ(ボタン留め、箸の使い方など)
デイサービス(通所介護)
リハビリやレクリエーションを受けられる通所サービス。送迎付きなので、外出が難しい方でも利用しやすい。
- 理学療法士などによるリハビリ
- 集団での運動プログラム(体操、ストレッチなど)
- レクリエーション(手芸、カラオケ、ゲーム)
訪問看護
看護師が自宅を訪問し、医療的ケアを提供します。
- 服薬管理(薬の飲み忘れ防止)
- 血圧・体調チェック
- パーキンソン病の症状管理(薬の副作用や体調変化の確認)
福祉用具レンタル・購入補助
転倒予防や日常動作の補助を目的とした福祉用具を借りられる制度です。
- 手すりの設置(家の中での転倒予防)
- 歩行器・杖・車いすのレンタル
- 電動ベッド・入浴補助具のレンタル
住宅改修の補助
手すりの設置や段差の解消など、自宅をバリアフリー化するための補助制度です。
- 手すりの取り付け(トイレ・浴室・階段など)
- 段差の解消(スロープ設置など)
- 滑りにくい床材への変更
障害者福祉制度を活用したサポート
身体障害者手帳
症状が進行し、歩行や日常生活に支障が出た場合、身体障害者手帳を取得できます。
- 医療費助成(障害者医療費助成制度)
- バス・電車・タクシー料金の割引
- 公共施設の利用料減免(美術館・博物館など)
- 障害年金の受給資格(2級以上)
- 申請方法:市区町村の福祉課で申請(指定医の診断書が必要)
障害者医療費助成制度
障害者手帳を取得した方が受けられる医療費助成制度です。
- 自己負担額の軽減または無料化(自治体ごとに異なる)
- 通院・入院・薬代の補助
- 申請方法:市区町村の福祉課で申請
申請手続きの流れ
介護保険サービスの申請方法
1
市区町村の「介護保険課」または「地域包括支援センター」に相談
2
「要介護認定」の申請(認定審査を受ける)
3
要介護度(要支援1〜要介護5)が決定
4
ケアマネージャーと相談し、適切なサービスを利用開始
パーキンソン病の進行に応じて、適切な支援を受けることが大切です。
まとめ
介護保険サービス
- 訪問介護(ホームヘルパー):食事・掃除・入浴介助
- 訪問リハビリ:転倒予防・筋力維持
- デイサービス(通所介護):リハビリ・交流・レクリエーション
- 訪問看護:健康管理・薬の管理
- 福祉用具レンタル・住宅改修補助:自宅を安全に整備
障害者福祉制度
- 身体障害者手帳の取得:医療費助成・交通費割引など
- 障害者医療費助成制度:通院・入院の費用負担を軽減
「介護保険」と「障害者福祉制度」を組み合わせることで、より良いサポートが受けられます。
医療監修 池中 建介/大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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