630万個の脳細胞を解析 パーキンソン病研究にも新たな地図
人の脳でどの遺伝子が働いているかを細胞単位で調べた、過去最大規模の地図が公開されました。米国の研究チームは、乳児から108歳まで約1500人から提供された脳組織を使い、前頭前野にある630万個以上の細胞を1細胞RNA解析で調べました。対象には健康な人に加え、パーキンソン病、レビー小体型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症など8種類の脳疾患を持つ人も含まれます。健康な脳を生涯にわたって比較すると、幼少期の急速な変化、成人期の比較的安定した時期に続き、65歳前後から再び大きな変化が始まることも分かりました。
この研究の価値は、病名だけでは見えにくかった変化を、神経細胞、免疫細胞、血管に関係する細胞などの種類ごとに比較できる点です。パーキンソン病についても、どの細胞で特定の遺伝子活動が変化しているのかを他の神経変性疾患や加齢と比較するための重要な研究基盤になります。ただし、主に調べたのは計画や判断などを担う前頭前野で、パーキンソン病と深く関係する黒質など脳のすべてを網羅した地図ではありません。今回の成果がすぐ診断法や治療法になるわけではなく、病気の仕組みをより詳しく理解するための基礎研究として今後の活用が期待されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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