「ミニ脳」でL-DOPAの効き方をリアルタイム測定
韓国の成均館大学(Sungkyunkwan University)のインキ・キム(Inki Kim)教授らが、ヒト幹細胞から作製した脳幹オルガノイドと、金の微細構造を利用した光センサーを組み合わせた新技術を開発しました。パーキンソン病を模した「ミニ脳」から放出されるドーパミンを、組織を壊さず高感度で測定できることが特徴です。研究では12時間にわたり観察し、低下していたドーパミン分泌がL-DOPA投与後に回復する過程をリアルタイムで捉えました。また、薬の濃度を高くすれば必ず効果も高まるわけではないことも確認したとしています。
パーキンソン病ではL-DOPAの効き方や適切な量に個人差があり、病気が進むと効果が続く時間にも変化がみられることがあります。生きたヒト由来組織で薬が効き始める時間、効果のピーク、持続時間を連続して測れるようになれば、将来の創薬や一人ひとりに合わせた薬剤研究に役立つ可能性があります。ただし、今回使われたのは患者本人の脳ではなく実験室で作られたオルガノイドで、この技術から患者のL-DOPA量を決められる段階ではありません。実際の治療への応用には、さらに研究と検証が必要です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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