脳だけを見ないパーキンソン病研究 免疫の「疲弊」に注目
パーキンソン病を「脳だけの病気」と考えず、全身の免疫や炎症から発症の仕組みを探る研究が米インディアナ大学で進んでいます。マルー・ガメス・タンジー(Malú Gámez Tansey)教授らは、慢性的な炎症などが長く続くことで免疫細胞の働きが弱まる「免疫疲弊」に注目しています。
これまでパーキンソン病では、過剰な炎症を抑えることが治療研究の一つの方向とされてきました。しかし研究チームは、患者によっては免疫系がむしろ疲弊している可能性があり、一律に免疫を抑える方法が適切とは限らないと考えています。腸、血液循環、全身に広がる末梢神経など、脳以外の変化も調査対象です。
背景には、炎症性腸疾患など一部の病気と、その後のパーキンソン病発症との関連を示す研究があります。また、特定の睡眠障害など運動症状より前に現れる変化も、早期の手がかりとして研究されています。ただし、これらがあれば将来パーキンソン病になるという意味ではありません。
今回の研究は、免疫疲弊がパーキンソン病の原因だと証明したものでも、すでに予防法があることを示したものでもありません。将来的には血液などからリスクの高い人を早期に見つけ、神経細胞が大きく失われる前に介入することを目指しています。患者ごとの免疫状態を理解することが、新しい治療につながるかが注目されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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