喫煙とパーキンソン病の謎 一酸化炭素から仕組みを探る
喫煙者ではパーキンソン病の発症が少ない傾向が繰り返し報告されています。その理由を探る新たな手がかりとして、一酸化炭素に注目した研究が紹介されました。研究では中国の成人51万2701人を約12年間追跡し、喫煙歴と呼気中の一酸化炭素濃度を比較しました。その間に1131人がパーキンソン病を発症しています。
解析では、喫煙歴のある人だけでなく、喫煙していない人でも呼気中の一酸化炭素濃度が比較的高い場合、パーキンソン病の発症が少ないという関連がみられました。人体は一酸化炭素をごく少量自然に作っており、細胞内の情報伝達や炎症、細胞ストレスなどとの関係が研究されています。
ただし、今回の研究は観察研究であり、一酸化炭素がパーキンソン病を予防することを証明したものではありません。発症前から始まる体や行動の変化が喫煙習慣などに影響する「逆因果」や、別の環境・生活要因が関係している可能性もあります。
一酸化炭素は高濃度では酸素の運搬を妨げ、命に関わる中毒を起こします。喫煙もがんや心血管疾患、肺疾患などの大きな原因であり、パーキンソン病予防のために喫煙したり、一酸化炭素を意図的に吸ったりしてはいけません。今後、安全な方法で神経細胞に関係する仕組みを再現できるかを調べる研究が重要になります。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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