サルコペニアに乳酸が関与 筋力低下を抑える治療研究へ
加齢に伴って筋肉量や筋力が低下する「サルコペニア」の新たな仕組みを、国立長寿医療研究センターなどの研究チームが報告しました。高齢マウスを調べたところ、骨格筋に乳酸が異常に蓄積していました。研究チームは、乳酸を処理する肝臓の機能に着目し、その能力が低下するにつれて筋肉に乳酸がたまり、複数の過程を経て筋力が落ちることを確認しました。
さらに、乳酸の処理能力を高める物質を高齢マウスに投与すると、筋力低下が緩和されました。この研究に関連する薬はすでに別の病気の治療に使われていることから、将来の治療開発につながる可能性があります。ただし現段階では主に動物実験による成果で、人のサルコペニアを治療できると確認されたわけではありません。
サルコペニアは筋力だけでなく、歩行能力や転倒、日常生活の自立にも関係します。パーキンソン病では動作の遅さや歩行障害などから活動量が減り、筋肉量や筋力の低下が重なることもあります。そのため今回の研究は、病気そのものの治療とは別に、筋肉をどう守るかという点で関心の高いテーマです。
新しい薬の実用化には人を対象とした安全性や有効性の検証が必要です。現在は、体調に合わせた運動と十分なエネルギー、たんぱく質などを含む食事が筋肉を維持する基本です。将来、運動や栄養に加えて新たな選択肢が生まれるか、今後の研究が注目されます。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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