年齢とともに育つ脳の力 経験と学びが「知の資産」に
年齢を重ねると「頭の力は一方的に衰える」と考えがちですが、認知能力には異なる変化があると明治大学の堀田秀吾教授が紹介しています。新しい問題を素早く処理する「流動性知能」は加齢とともに低下する傾向がある一方、語彙や知識、経験を生かす「結晶性知能」は比較的保たれ、研究では60歳ごろまで高まる傾向も示されています。
さらに、高齢者の脳では、弱くなった機能を別の神経回路で補おうとする「補償的スキャフォールディング」という考え方があります。脳の変化があっても、経験や別の回路を利用して課題に対応する可能性を示すものです。
大切なのは、若い頃と同じ速さだけを基準にしないことです。新しく知ったことを過去の経験と結びつけ、自分の言葉で整理したり、趣味や交流の中で使ったりすることは、積み重ねた知識を活用する機会になります。パーキンソン病でも認知機能の変化には個人差が大きく、年齢だけで能力を決めつける必要はありません。無理のない範囲で学習や社会参加を続けることは、自分らしい生活を保つうえでも大切な選択肢です。
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出典
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言・診断・治療に代わるものではありません。症状や治療方針については主治医にご相談ください。
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